患者様から寄せられる質問から代表的なものを三好先生にお答えいただきます。
■ それぞれの特徴を理解しましょう
マンモグラフィとエコーはそれぞれ得意としている点が違いますから、どちらがいい、ということではありません。それぞれの特徴に応じてどちらか一方、あるいは両方を受けることになります。
利点 |
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欠点 |
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利点 |
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欠点 |
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若い女性では乳腺の密度が高いためにマンモグラフィでは白く映ります。がんも白く撮影されますから、この場合にはわかりにくいこともあります。高齢の女性では乳腺の密度が低下するため、がんはよくわかります。(右写真参照)
エコーでは乳腺の密度に関係なくしこりを発見することが可能ですが、通常石灰化は見つけることができません。一方、マンモグラフィでは石灰化を生じる微小な乳がん(極めて早期の乳がんのことが多い)を発見することが可能です。
■ 年代・条件に合った検診を受けましょう
市町村で実施している乳がん検診は、40歳以上の女性を対象に、2年に1回の頻度です。20歳代の乳がんはまれですから、通常検診は必要ありません。しかし、血縁者(特に親子、姉妹)に乳がんの女性がいる場合は乳がんになりやすいと考えられますから、20代後半あるいは30代から検診を始めましょう。その場合にはマンモグラフィだけではなく、エコーも受けた方がいいと思われます。
50歳以上 | マンモグラフィ(1年〜2年に1回)のみ または マンモグラフィ(1年〜2年に1回)+ 超音波検診(毎年) |
第1度近親者(親子、姉妹)に乳がんの方がいる場合など 超音波検診(毎年) + マンモグラフィ(毎年) |
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40歳代 | マンモグラフィ(2年に1回)のみ または マンモグラフィ(2年に1回)+ 超音波検診(毎年) | ||
30歳代 | ご自分の判断で受けて下さい | ||
20歳代 | 必要ありません |
なお、妊娠中、授乳中の女性はエコーによる検診を受けて下さい。乳がん検診は40歳以上の女性を対象に、マンモグラフィを行うのが基本です。現在40歳代で、エコーと併用すると有効かどうかの試験(※J-START)が行われていますので、エコーを併用した方がいいのかどうか現時点ではわかりません。しかし、乳がんになりやすい女性、とくに40歳未満の女性ではエコー検診も受けた方がいいと思われます。
いずれの年代においても月一回の自己検診と、異常を感じたら専門機関を受診することが重要です。