普段、みなさんの周りにいる医師がどのような仕事をしているか、興味ありませんか?今回は、川越三井病院 院長 秦怜志(はたさとし)先生にご協力いただき、医師でもあり、院長でもある秦先生が普段どんな生活をしているのか、レポートしたいと思います!
それでは、早速、秦先生の1日を見てみましょう!!
■秦先生の一日
各部署との会議
秦先生は、ほぼ毎日6時30分に起床し、8時には仕事を始めます。ここから忙しい1日が始まります。
8:00〜9:00の間は、朝礼(月1回)や会議開始(運営会議 月2回)など病院の運営に携わるお仕事をしています。
各コメディカルの責任者と会い、様々な報告を受けます。例えば、栄養士と患者さん・院内の食事の相談をしたり、リハビリの内容を確認したりと、ありとあらゆる院内の出来事についての報告を受け、院長として働く時間です。
外来診療
9:00からは、外来診療が始まります。乳腺専門医として患者さんのために日々全力投球しています!
14:00近くになると、ようやく午前の外来が終わり、ランチの時間です。でも、すぐに手術や生検などが始まるので、5分〜10分程度しか時間がとれません。
手術室にて
14:00から夕方までは、手術(月・火・金)や針生検(水)の時間です。手術は2例重なることもあり、気をひきしめて集中する時間です。
夕方過ぎからは、患者さんとの面談(一人1時間)を行います。手術前にどんな手術をするのかを説明したり、病棟の患者さん
の報告を受けたりと、患者さんに向き合う時間は続きます。
院長室にて
19:00を過ぎると、またまた院長のお仕事に戻ります。管理部長からの報告をもとに、何か問題が生じていないか確認をします。
日によっては、学術講演会や研究会に参加したり、乳がんの最新の情報を得るために勉強したりと、日々努力も忘れません。
何もなければ、20時頃には病院を出ますが、勉強会などがある日は夜遅くまでかかることもあります。
■医師として、院長として日々忙しい秦先生にいくつか質問をしてみました。
日々忙しい仕事の中で、重要だと思うことは何ですか?
管理者として、院内の環境が整えられているかどうか、スタッフの言動や対応がちゃんとしているかなどに気を配ることがとても重要だと思っています。また、職員スタッフは大切な病院の宝なので、スタッフのスキルアップへのサポートも私の重要な仕事です。医師に対しても、技術面だけではなく、コミュニケーションのスキルも必要だということを院長としてきちんと伝えていきたいと思っています。
どんな時に一生懸命働いて良かったなあと思いますか?
患者さんの集まり・乳がん患者相談会・市民公開講座なども携わっていますし、常に患者視点に立って日々行動するよう気をつけているので、患者さんから「この病院に来てよかった」という言葉をもらった時は本当に嬉しかったです。
以前、「秦先生が患者さんに優しいところが素晴らしい」とスタッフから言われたときも一生懸命働いて良かったなあと思いましたね。
■そんな秦先生について、病院スタッフの方にインタビューしてみました。
秦先生はどんな先生ですか?
優しい先生です。診察をしているときはとても緊張しているようですが、患者さん・私たちスタッフにもぶっきらぼうな対応は絶対しないですね。
また、患者会を開いたのですが、患者さんから「治療方法だけではなく、精神面でもフォローしてくれる先生」としてとても慕われているようですよ。私たちスタッフに対しても、常に話し合いの場を設けてくれるので、相談しやすいです。
ただ、我々スタッフにも、あらゆる点において、レベルアップを求められるので気が抜けないですね(笑)
日本大学医学部卒業
日本乳癌学会認定乳腺専門医,
日本がん治療認定医,
消化器外科がん治療認定医,
消化器病専門医,
埼玉乳がん臨床研究グループ理事