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三好先生に質問!!

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患者様から寄せられる質問から代表的なものを三好先生にお答えいただきます。

マンモトーム生検の乳房内部へのダメージは?

マンモトーム生検後の超音波(エコー)の画像

マンモトーム生検では11ゲージの針の場合、約100mg(0.1g)の組織を、数本採取します。マンモトームによって乳房自体の損傷が問題となったり、将来の授乳に影響した、という報告はありません。

一時的に組織を取った部分に内出血が生じることはありますが、軽度です。傷口から出血したり、乳房自体がはれるほど内出血が生じることはまれで、兵庫医大ではこのような出血は160例中1例だけです。仮に内出血が生じても、圧迫することで出血は止まり、出血した血も時間とともに吸収されますから問題はありません。検査の直後はエコーを行なうと、針を刺した跡と採取部位が低エコー(黒く見える部分)となっています。(右写真参照)

しかし2-3数ヵ月後のエコーでは、この部分は消失しています。マンモトーム生検後に手術で切除した組織をみると、瘢痕(傷がなおった跡の組織)、あるいは出血の跡が確認できることもありますが、通常は採取した部分はほとんどわかりません。

このようにマンモトーム生検では乳腺組織を採取しますから、その部分に内出血が生じたり、一時的に皮膚が打ち身のように紫色になることはありますが、時間とともに消失し、問題ありません。検査後に痛むこともまれですし、仮に痛んでも程度は軽く、数日で消失します。

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