一般女性の意識調査

「女性の健康に関するフォーカスグループインタビュー」について
  2003年6月に実施した「女性の健康に関するフォーカスグループインタビュー」についての「調査概要」並びに「結果サマリー」(抜粋)をお知らせ致します。
調査の目的 本調査の目的は、以下の通りであった
  • 女性の健康に関する一般情報収集
  • ブレストケアに関する、既存制作物(リーフレット等)の評価
  • (内容、表現、ビジュアル等に対する評価)
使用した
マテリアル
  • ブレストケア用既存制作物(乳がん検診についての説明、マンモトーム生検の説明、マンモトーム®三折り、ピンクリボンリーフレット)
調査手法 調査エリア 東京
アプローチ フォーカスグループインタビュー、各グループ7-8人、2時間
>>インタビューガイドはこちらから
グループ数 2グループ
対象者特性
  • 35-49歳の既婚女性。
  • 最近1年間に、健康診断を受けている。
  • 各グループとも、半数は最近1年間に乳がんの検診を受けている。残りの半数は、少なくとも最近1年以内には、乳がんの検診を受けていない。
*グループ構成:
Group 1: 主婦(パートタイマーを含む)
Group 2: 有職女性(フルタイムワーカー)
調査日時
および会場
インタビューはすべて、RI Japan 北座談会室にて行われた。
Group 1 2003年6月10日(火)  10:30-12:30
Group 2 2003年6月10日(火)  19:30-21:30

結果サマリー

<今後の方向性 − 乳がん検診の受診率向上のためにすべきこと>
今回の調査結果に鑑みると、家系的にガンになりやすいと思っている人々や、近親者がガンを発症した経験のある人々は、自身もガンに対して高い関心を持ち、定期的にガン検診(乳がん、子宮ガン、大腸ガンなど)を受診していると思われる。これに対し、近親者にガンを発症した人がなく、これまで特に健康に問題のなかった人々の場合は、行政や会社の健康保険組合などで無料の健康診断を受診できるにも拘らず、受診には消極的である姿勢がみられる。
後者が、がん検診、特に乳がん検診に対して消極的な理由としては、以下のような問題点が考えられよう。
・「自分には関係ない」
  • 根拠があるわけではないが、「自分は、がんにならないだろう」と思っている。
・「怖い」
  • 検査の結果、がんだといわれるのが怖い。
・「『触診』に対し、強い抵抗感と不信感がある」
  • 無料検診の場合、乳がんの第一次検診は「触診」であるケースがほとんどであり、女医ならまだしも、男性の医師に触診されることに対しては強い抵抗感がある。
  • 検診を行う医師が乳がんのエキスパートではなく、若く経験も浅い男性医師であるケースが少なくない。このため、「本当にがんをみつけられるのか」という疑問や不信が抱かれやすく、1回受診しても、定期的に受診しようという気持ちにつながらない。
・「超音波やマンモグラフィー検査は身近でない」
  • 第一次検診から「超音波検査」や「マンモグラフィー検査」を行ってもらう場合には、自らそれができる病院・医療機関を探し、有料で受診しなければならない。またそのような機関は現状では少なく、予約待ちで待たされるケースもあり、なかなか思うように受診できない。
これらの問題を解決し、一人でも多くの女性に乳がん検診を定期的に受診してもらうためには、以下のような点について、「ピンクリボン」のようなリーフレットや、コールセンターなどを通じして、積極的にかつ時間をかけてコミュニケーションしていくことが重要であろう。
 
・「乳がんは人ごとではない」
  • 日本では現在、20人に1人が発症、発生率は年々増加している。
     (資料:2001年国立がんセンター がん対策情報センター)
・「第三次検診(生検)でも、80%の人は良性と判断される」
  • 「マンモトーム生検」なら、検査の精度が高く、かつ乳房に傷を残さずにすむ。
・超音波検査やマンモグラフィー検査を受けられたり、信頼できる乳がんの専門医がいる医療機関 (コールセンター)
コールセンターにおいて紹介する医者・病院・医療機関については、技術力が高く、医療・検査器具についても進んだものを保有しており、かつ患者に対し思いやりを持って接してくれる医師・看護婦・検査員がいることが、期待される。よい医師・よい病院の情報は、消費者ならば誰もが得たいと望んでいるものである。特に乳がん検診については、過去に嫌な思い・辛い思いをした女性も少なくないことから、安心して受診できる病院・医療機関についての情報提供に対するニーズは、非常に高いと思われる。
 
リーフレット(ピンクリボンだけでなく、乳がん・乳がん検診に関する他のリーフレットを含む)については、以下のような点に関しても、検討されることが望ましい。
・色使いやイラストなどで、「やわらかく」「清潔」なイメージを与える。
  • いかにも病院においてあるような、堅苦しく、古めかしいイメージを与えない。
・検査方法などについては、わかりやすい写真や図解を加える必要はあるが、恐怖感を与えるようなものはできるだけ使用しない。
  • リーフレットには、あまり多くの内容を盛り込むのではなく、必要最低限の情報のみを記載することが望ましい。恐怖感を与えるような内容は、医師と患者が直接向かい合い、医師が患者の精神的なケアを十分に行うことができる環境下において伝えるべきであろう。
・現在パンフレットや広告に使用されている女性のヌード写真については、現状のように「清潔感」のあるものであれば、問題ない。
 
「マンモトーム生検」についての情報は、これから受診して欲しい女性だけでなく、すでに受診している女性にも有益なものとなろう。そのパンフレットにおいては、今後もし第三次検査(生検)を受けなくてはならない場合には、乳房に大きな傷を残す可能性がある「外科的生検」よりも、傷跡を殆ど残さずに、信頼性の高い結果が得られる「マンモトーム生検」を受けるべきであることを、わかりやすく伝えていくことが重要であろう。
また「マンモトーム生検」のパンフレットには、「乳がん検診全体のフロー(第一次検査から第三次検査まで)」、「マンモトーム生検の具体的な説明/外科的生検に対する優位性」などの情報も合わせて盛り込まれることが望ましいと思われる。
ただし、乳がん検診の受診率の飛躍的な向上のためには、何よりも検査施設の充実と医療関係者の態度の変革が必須であると思われる。現在では、第一次検診から「超音波検査」「マンモグラフィー検査」を実施してくれたり、女医さんや女性の検査員が担当してくれる病院・医療機関は限られているため、検診を受診したいと思っても、「自宅から遠い病院まで行かなければならない」「予約がなかなか取れない」「これらの検査にはある程度の費用がかかる」などの問題が存在している。また、検査して結果を得るために、複数日にわたって病院へ通わなくてはならないこと(検査のための診察・検査・検査結果を聞くのに、それぞれ1日ずつ必要)も、特に有職女性や小さい子供を持つ主婦にとっては、積極的な受診への大きな妨げとなっているといえよう。
  このような問題が少しずつでも解決され、女性が精神的にも金銭的にも気軽に乳がん検診を受診できるよう、医療環境が改善されていくことが、心から期待される。
  • 以上の内容は抜粋となっておりますので、ご興味がある調査結果・ご不明な点等がございましたら、以下のお問い合わせ先にご連絡ください。
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