ホームにもどる
このページをプリントする

三好先生に質問!!

→ 過去記事一覧

患者様から寄せられる質問から代表的なものを三好先生にお答えいただきます。

「局所性非対称性陰影」「構築の乱れ」とは

■ 「構築の乱れ」とは

「構築の乱れ」の例 「構築の乱れ」の例

正常乳腺の構造が部分的に歪んでいる状態を指します(右写真参照)。
これには一つの点に集中するような放射状の線がみえるもの(スピキュラ)や、引き込まれてみえるもの(リトラクション)、歪んでいるもの(ディストーション)が含まれます。原因としては、炎症などによる瘢痕や、がんが浸潤することによって生じます。良性と悪性の両方の場合がありますので、エコーなどによる精密検査が必要です。

■ 「局所的非対称性陰影」とは

「局所性非対称性陰影」 「局所性非対称性陰影」

「局所的非対称性陰影」とは、左右の乳房の陰影が同様の形をなしていないことを言います(右写真参照)。
単に乳腺の濃度が違っているだけのことが多いのですが、まれにがんが潜んでいることもあります。通常がんは腫瘤像を呈しますが、はっきりとした腫瘤の形をなさなかったり、腫瘤としての濃度がない場合には、局所的非対称性陰影として捉えられることがあります。従って、局所的非対称陰影と判定された場合には、エコーによる精密検査が必要です。

  • 三好先生に質問!!
  • よくある質問