ホームにもどる
このページをプリントする

乳がん検診

あなたの年齢や症状に合った診断

乳がん検診には、問診・視触診からマンモグラフィや超音波(エコー)を用いた検診があります。乳がんかどうか、良性か悪性かの確実な診断をつけるためには、下にあげた検査や診断を組み合わせて行います。
あなたに適した検診はどれか、それぞれの特徴と長所・短所を理解して乳がん検診へ行きましょう。

乳がん検診の種類

■問診・視触診

しこりがあるかどうかを確認します。職域検診など多くの検診で実施されていますが、早期発見するのは難しく、ある程度の大きさがないと判別することができません。

■マンモグラフィ検診

広範囲に読影可能で、微細な石灰化の段階の腫瘍を発見することができます。
若い女性には向きません。(若い患者は乳腺が多く、乳腺とがんの区別がしにくい。)
痛みがあること、被曝(実際は被曝量は少ない)の問題もあります。 → 詳しくはこちら

■超音波検診(エコー)

手で触れただけでは判別しづらいしこりを発見することができます。痛みがありませんが、診断医師の技術が必要で、微細石灰化は発見しにくいのが欠点です。比較的若い女性向きの検診です。 → 石灰化とは?

早期発見にはマンモグラフィ検診が適しているのね

どの乳がん検診をうけたらいいか?

いくら乳がん検診が重要だといっても、全ての年齢の女性が全ての検査を受ける必要はありません。例えば、マンモグラフィ検診は、乳腺の発達している若い女性の場合、乳腺が白く映るため石灰化と判別がしにくくなります。よって、20代の女性が毎年受診する検査ではありません。(近親者に乳がん経験者がいる場合などは除く)年齢に合った検査方法を選択する必要があります。

マンモグラフィ検診の利点・欠点
利点
  • 手で触れることのできないしこりを発見できる
  • 石灰化だけの段階でみつかれば100%に近い治癒が期待できる
  • 以前に撮ったレントゲン写真との比較が容易にできる
欠点
  • 被曝の心配がある
    ※飛行機で日本からアメリカ間を移動した程度です
  • 妊娠中・授乳中の女性は受診できない
  • 若い女性はがん(しこりや石灰化)と乳腺の区別がつきにくい
超音波検診(エコー)の利点・欠点
利点
  • 被曝の心配がない
  • 乳腺の発達している若い女性でもしこりを発見できる
  • リアルタイムで検査結果を見ることができる
欠点
  • 石灰化が見つけにくい
  • 操作中に判断するため、検査を行う医師あるいは技師の検査能力に依存する
  • 全体像を記録として残すことが難しい

年代別検診の勧め

乳房は個人によって差があるので、これからは長期的な計画をもって検診を受けましょう。

50歳以上マンモグラフィ(1年〜2年に1回)のみ 第1度近親者(親子、姉妹)に乳がんの方がいる場合など

超音波検診(毎年)

マンモグラフィ(毎年)
40歳代マンモグラフィ(1年〜2年に1回)のみ
または
マンモグラフィ(1年〜2年に1回)+ 超音波検診(毎年)
30歳代ご自分の判断で受けて下さい
20歳代必要ありません

2006年度に、「40歳以上の女性に対し、2年に1度、視触診及びマンモグラフィ併用検診を行う」指針が厚生労働省より通知されました。よって、ほとんどの自治体は、2年に1度の受診を推奨しています。各自治体の費用負担・加入する健保組合の費用負担・ご自身の近親者に乳がんの方がいるかどうかなどを確認して、どの検査をどのくらいの頻度で受けるべきか、ご自身で判断してみてください。

乳がんが疑わしい場合は、細胞診や組織診(生検)を行います。組織診は、細胞診よりさらに確実な検査で、これにより最終的な診断がくだされます。

  • 乳がん検診
  • マンモグラフィ検診
  • 検診費用
  • 乳がん精密検査
  • マンモトーム生検
  • マンモトームQ&A
  • 適切な病院選び