乳がん検診には、問診・視触診からマンモグラフィや超音波(エコー)を用いた検診があります。乳がんかどうか、良性か悪性かの確実な診断をつけるためには、下にあげた検査や診断を組み合わせて行います。
あなたに適した検診はどれか、それぞれの特徴と長所・短所を理解して乳がん検診へ行きましょう。
■問診・視触診しこりがあるかどうかを確認します。職域検診など多くの検診で実施されていますが、早期発見するのは難しく、ある程度の大きさがないと判別することができません。 ■マンモグラフィ検診
広範囲に読影可能で、微細な石灰化の段階の腫瘍を発見することができます。 ■超音波検診(エコー)手で触れただけでは判別しづらいしこりを発見することができます。痛みがありませんが、診断医師の技術が必要で、微細石灰化は発見しにくいのが欠点です。比較的若い女性向きの検診です。 石灰化とは? |
いくら乳がん検診が重要だといっても、全ての年齢の女性が全ての検査を受ける必要はありません。例えば、マンモグラフィ検診は、乳腺の発達している若い女性の場合、乳腺が白く映るため石灰化と判別がしにくくなります。よって、20代の女性が毎年受診する検査ではありません。(近親者に乳がん経験者がいる場合などは除く)年齢に合った検査方法を選択する必要があります。
利点 |
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欠点 |
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利点 |
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乳房は個人によって差があるので、これからは長期的な計画をもって検診を受けましょう。
50歳以上 | マンモグラフィ(1年〜2年に1回)のみ | 第1度近親者(親子、姉妹)に乳がんの方がいる場合など 超音波検診(毎年) + マンモグラフィ(毎年) |
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40歳代 | マンモグラフィ(1年〜2年に1回)のみ または マンモグラフィ(1年〜2年に1回)+ 超音波検診(毎年) | ||
30歳代 | ご自分の判断で受けて下さい | ||
20歳代 | 必要ありません |
2006年度に、「40歳以上の女性に対し、2年に1度、視触診及びマンモグラフィ併用検診を行う」指針が厚生労働省より通知されました。よって、ほとんどの自治体は、2年に1度の受診を推奨しています。各自治体の費用負担・加入する健保組合の費用負担・ご自身の近親者に乳がんの方がいるかどうかなどを確認して、どの検査をどのくらいの頻度で受けるべきか、ご自身で判断してみてください。
乳がんが疑わしい場合は、細胞診や組織診(生検)を行います。組織診は、細胞診よりさらに確実な検査で、これにより最終的な診断がくだされます。